風力発電機用カーボンブラシ開発品の採用に関するお知らせ

2023年03月08日


 東洋炭素株式会社(代表取締役会長兼社長兼CEO 近藤 尚孝、以下「当社」)が開発した風力発電用カーボンブラシが、再生可能エネルギー国内大手事業者、メンテナンス会社等に採用されることが決定しましたので、お知らせ致します。


1.採用の背景
 世界的な脱炭素の流れを受け、政府は2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると宣言し、2030年度には再生エネルギーの比率を2019年度実績の約2倍となる「36~38%」とする目標を掲げています。また経済産業省は、2040年までに洋上風力発電における部品の国内調達比率を60%にまで引き上げたいとしています。 さらに昨今の燃料高騰による火力発電コストの上昇により、風力発電をはじめとした再生可能エネルギーはますます注目されています。 このような動きを背景に、この度当社が開発した風力発電機用カーボンブラシを用いて行われた、風力発電の事業者やメンテナンスメーカー等による実機試験により、好結果が立証され、再生可能エネルギー国内大手事業者、風力発電メンテナンス会社等に採用されることになりました。

2.採用のポイント
 カーボンブラシは、風力発電機の発電機に使用されており、回転体に摺動接触しながら安定的かつ断続的に電気を供給する消耗部品です。 当社は、カーボンブラシの耐久性の強化はもちろん、相手材であるスリップリングに与えるダメージの低減に重点を置いて開発を続け、その結果、耐久性が高く、スリップリングへのダメージを大幅に低減したカーボンブラシの開発に成功しました。風力発電の実機にてこのカーボンブラシを試験した結果、カーボンブラシの寿命が約85%アップすることが判明し、これによりカーボンブラシの交換頻度を低減することができ、発電コストの低減に繋げることができました。

3.今後の展開
 この度当社が開発したカーボンブラシは、世界の風力発電機においても通用しうるものと考えており、高騰する発電コストの削減に寄与するべく、供給体制を整えて参ります。 これに先立ち、当社は3月15日より東京ビッグサイトにて開催される「スマート・エネルギーウィーク2023」に出展し、当該カーボンブラシを展示致しますので、当社ブースへ是非お立ち寄り下さい。

以 上



【本件に関するお問合せ先】
東洋炭素株式会社 経営企画本部 市場戦略部  西尾、大道
〒555-0011 大阪市西淀川区竹島五丁目7番12号
TEL:06-6472-5840
E-mail:product@toyotanso.co.jp