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トップメッセージ

中期経営計画達成に向け外部環境の変化を機敏に捉え力強く事業を推進して参ります。 代表取締役会長 兼 社長 兼 CEO 近藤 尚孝

第82期 第2四半期の概況

当第2四半期連結累計期間においては、世界景気は緩やかな持ち直しの動きが見られましたが、資源価格は依然高止まりしている他、金融引き締めにより欧米の景気減速が懸念される等、先行き不透明な状況が継続しました。当企業グループを取り巻く事業環境は、半導体産業の調整は長期化傾向にあるものの、SiC半導体をはじめとしたウエハー製造等の対面市場で旺盛な需要が継続しました。また、自動車産業の稼働が回復傾向にあり、一般産業分野においても企業の底堅い設備投資等を背景に需要は堅調に推移しました。

このような状況の中、当企業グループでは、中期経営計画における経営目標の達成に向け、外部環境の変化を機敏に捉えた事業展開を推進するとともに、生産性向上によるコスト競争力の向上、技術革新に追随しうる新製品や高付加価値製品の開発・増強等を進めてまいりました。加えて、原燃料価格高騰の影響を軽減するべく採算性の確保・維持に取り組んでまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、半導体や冶金用途における堅調な需要等により、売上高は23,712百万円(前年同期比16.8%増)となりました。利益については、一過性の高付加価値品販売を計上したこともあり、営業利益4,610百万円(同51.7%増)、経常利益5,338百万円(同44.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,128百万円(同61.0%増)となりました。

今後の見通し

今後の世界経済につきましては、欧米の景気減速懸念が依然燻っており、資源価格の高止まり等、先行き不透明な状況が継続するものと見られます。当企業グループにおきましては、マクロ環境および対面市場の動向を注視しつつ、高水準の需要が見込まれる半導体用を中心に需要を着実に取り込むことで、計画の達成に向け鋭意努力してまいる所存です。なお、第3四半期以降におきましても、円安基調が一定程度継続すると見られることから、為替レートの前提を変更しました。以上の状況を踏まえ、通期の連結業績予想につきましては、売上高485億円(前期比10.8%増)、営業利益85億円(同27.5%増)、経常利益93億円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益70億円(同35.1%増)と、期初予想より上方修正いたしました。

株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2023年9月