投資家の皆様へ

トップメッセージ

革新的なソリューションの提供とサステナビリティの取り組みを加速し事業成長と企業価値向上を目指します。 代表取締役会長 兼 社長 兼 CEO 近藤 尚孝

第84期 中間期の概況

当中間連結会計期間における世界景気は、持ち直しが緩やかになり、一部地域で足踏みがみられる他、米国の通商政策により、先行き不透明感が高まりました。当企業グループを取り巻く事業環境は、エレクトロニクス分野では、市場の調整により、シリコン半導体やSiC半導体等の用途は低調な動きとなりました。また自動車産業の稼働や企業の設備投資が軟調な動きとなったことから、モビリティ分野や一般産業分野は弱含みました。

このような状況の中、当企業グループでは、製品・用途構成のバランスをコントロールしながら外部環境の変化に対応し、着実に需要を取り込んでまいりました。さらに、中期経営計画における経営目標を達成するべく、技術革新に追随しうる高付加価値製品の増強・開発に取り組むとともに、生産性向上によるコスト競争力の向上を図る等、高度化する顧客ニーズに対し、製造・販売・開発が一体となって付加価値の高いソリューションを提供してまいりました。

この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高22,980百万円(前年同期比12.6%減)、営業利益3,840百万円(同33.9%減)、経常利益3,789百万円(同45.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益2,681百万円(同48.0%減)となりました。

今後の見通し

今後の世界経済については、通商政策にともなう影響が懸念される等、先行き不透明な状況が継続するものとみられます。当企業グループを取り巻く事業環境は、期初予想にて回復を見込んでいたシリコン半導体市場は回復に時間を要し、SiC半導体市場の調整も続くことが予想されます。そのような状況に対し、新規用途開拓や既存用途の深堀に注力するとともに、固定費等の抑制を行う等、市場の変化に確実に対応してまいる所存です。

以上の状況および当中間連結会計期間の業績を踏まえ、通期の連結業績予想につきましては、売上高480億円(前期比9.6%減)、営業利益75億円(同38.7%減)、経常利益70億円(同48.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益50億円(同49.8%減)に修正いたしました。

今期は難しい局面にありますが、業績予想の達成ならびに中長期的な成長に向け、付加価値の高いソリューションを提供し続けてまいります。株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2025年9月