連結子会社における高機能黒鉛製品の高純度処理能力増強に関するお知らせ
東洋炭素株式会社(代表取締役会長兼社長兼CEO 近藤 尚孝、以下「当社」)は、グローバルで高まる高純度黒鉛製品の需要に対応するため、連結子会社における生産能力増強に向けた設備投資を決定いたしましたのでお知らせいたします。
【投資の背景、および概要】
当社の高純度黒鉛製品は、SiやSiC単結晶製造用部材、エピタキシャル成長用部材、イオン注入装置用部材などの半導体用途をはじめ、X線ターゲット部材など医療用途にも幅広く使用されており、中長期的に高い需要が予想されています。そのため、当社は国内における高純度処理能力増強に向け、国内での設備投資(2022年10月決定)に続き、アメリカ・イタリア・中国での設備投資を決定いたしましたが(2023年5月決定)、グローバルでの供給体制をさらに強化するべく、この度、ドイツの連結子会社においても高純度処理能力の増強に向けた設備投資を決定いたしました。
今般のドイツ連結子会社における設備投資総額は約10億円となり、現有の高純度処理能力と合わせると、当該子会社における能力は約2.5倍になります。また、既に決定している国内外(日本・アメリカ・イタリア・中国)の設備投資と合わせると、2025年における当企業グループ全体の高純度処理能力は2022年度比で約1.9倍になります。
なお、中期経営計画においては、2023~2027年の5年間に総額515億円の設備投資を計画しており、うち7割が戦略投資で、本設備投資はその一環となります。
今後も当社は、お客様のニーズや市場動向を的確に捉えた生産ならびに販売体制の強化を実行することにより、着実な成長を遂げてまいります。
【投資の内容】
ドイツ連結子会社における高純度黒鉛製品の生産能力増強
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(1)投資内容 高純度化処理炉
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(2)投資金額 約10億円
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(3)増強能力 約2.5倍(2022年度比)
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(4)稼働時期 ~2025年9月
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(5)対象拠点 GTD GRAPHIT TECHNOLOGIE GmbH(ドイツ)
【ご参考】
高純度黒鉛製品の生産能力増強
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(1)投資内容 高純度化処理炉
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(2)投資金額 約15億円
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(3)増強能力 約1.2倍(2022年度比)
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(4)稼働時期 2024~25年(順次稼働)
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(5)対象拠点 TOYO TANSO USA, INC.(アメリカ)
TOYO TANSO EUROPE S.p.A(イタリア)
上海東洋炭素有限公司(中国)
2022年10月に決定した高純度黒鉛製品の生産増強の内容(詫間事業所(香川県三豊市))
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(1)投資内容 高純度化処理炉(建屋増築)
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(2)投資金額 約50億円
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(3)増強能力 約1.5倍(2022年度比)
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(4)稼働時期 2025年
以 上
【本件に関するお問合せ先】東洋炭素株式会社 経営企画本部 市場戦略部 西尾、大道
〒555-0011 大阪市西淀川区竹島五丁目7番12号
TEL:06-6472-5840
E-mail:product@toyotanso.co.jp